
見切り品は、「買い」ですか?
園芸店やホームセンターの園芸コーナーの片隅に、値下げラベルのつけられた苗が並んでいることがありますよね。
ガーデニングの楽しさに目覚めると、目にする植物すべてが魅力的に見えて、ついつい家に連れて帰りたくなってしまうものです。
そんなとき元値の数割引きから、物によっては半額以下の値札がついているのを目にしたら……?
実際に店頭で、買おうかどうしようか「ムムッ……」と腕組みして悩んだ事がある方も少なくないでしょう。
でも、コレって本当にお得なんでしょうか?
そこで今回はお得な見切り品の見分け方、注意点などについてお話します!

[安物買いの銭失い?!]
・少しでもガーデニング経費を抑えたいと思っている方には、「値下げ」のラベルは魅力的に見えることでしょう。
でも、買ってはみたものの、一花咲かせることも無く枯れてしまったのでは、結局は安物買いの銭失いの「買い損」になってしまいます。
そうならないためには、それを買ってその後長く育て続けられるかどうかの見極めが必要になります。
そして「買い」かどうかの判断材料には、「なぜそれが値下げになったのか」その理由を探ることがポイントになってきます。
[値下げの理由を探る]
・「どうして見切り品になったのか?」、その理由には各ショップで事情は様々あるでしょうが、
だいたい次の様な理由が考えられると思います。
①陳列している間に苗が傷んでしまった
②花期(観賞期)が終わって、観賞価値が下がった
③在庫数わずかで、早く片付けてしまいたい
④その苗を売って、その分のスペースを空けたい
[それぞれの「買い」ポイントは?]
①陳列してる間に苗が傷んでしまった
・これは、特にガーデニングビギナーは枯らしてしまう確立が高いので、お勧めできません。
ただし挿し芽が可能な植物なら、多少下葉が傷んでいても使える場合があります。
これならビギナーの方でも、「自身のスキルアップに役立てる」という自己投資と考えて買ってみても良いと思います!
②花期(観賞期)が終わって、観賞価値が下がった
・この場合は、その苗の種類によって違ってきます。
一年草の場合は、時期が過ぎるとドーンと値が下がることが多いものですが、
あと「何ヶ月観賞できるか」という点と値段とで折り合いがつかない限りは買わない方が良いでしょう。
また、いくら安くとも、間延びしてヒョロヒョロの徒長苗では1.と同様に枯らす確立が高く、お勧めできません。
※例えばパンジーやビオラで、春先1ポット98円だったものがゴールデンウィーク前には48円になったとします。
寄せ植え用に5ポット買ったとして、春先490円だったものが240円になりました。
観賞期間は地域によって異なりますが、240円で1ヶ月くらい楽しめる計算になります。
・宿根草・花木の場合は、花期や観賞時期が過ぎると値下げされることが多いものです。
でも、うまく育て続けることができれば、来年観賞することができますから「買い」と言えるでしょう。
ただしここでもビギナーの方は、「次の観賞期まで枯らさないように管理できるか」を自問自答してみましょう。
③在庫数わずかで、早く片付けてしまいたい
・この場合は、観賞期が過ぎたわけでもないのに、
たまたま仕入れたうちの1個だけが売れ残ったので値下げした……といったケースが多いようです。
こういうものは、はっきり言ってお買い得!特に傷みが見られない場合は、即買いでしょう。
とはいえ、植えるスペースも無いのに、大きくなる花木などを買ってしまうのはNG!
これは何も見切り品に限りませんが、「あそこに植えよう」とか、「寄せ植えの材料に使おう」というように、
目的がはっきりイメージできるなら買っても後悔することはないでしょう。
④その苗を売って、その分のスペースを空けたい
・これは3.の場合と同様で、傷んでいるから、観賞期が終わったからという理由ではないので、
良い苗が格安になっている場合があり、お買い得になります。
ただ、こういったケースにお目にかかれることはなかなかないもので、ショップをこまめにチェックするしか手はないようです。
☆いかがでしたでしょう?今まで安い値札に吊られて買って、結局ムダになってしまった方も、
さんざん悩んで結局手を出さなかった方も、チェックポイントを参考に上手なお買物をしてガーデニングを楽しんでくださいね!
Posted by
K.hitomi
at
2012年10月17日
12:52
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